前回の「プトゥがプトゥの理由」の続きのお話です。

現在では大分減り、印象としてもネガティブになりつつある、インドネシアの一夫多妻制。今でも可能ですが、既存の妻が許可する場合に限られますし、すべての奥さんを対等に扱わなくてはなりませんから、経済的に大変です。

さて、プトゥだけ母親が違う。
最初に私がお兄さんと先に知り合い聞いていたバージョンはこうでした。

「うちは5人とも男だったから、親はどうしても女の子が欲しかったのね。それでもう1人奥さんを娶ったんだけど、やっぱり男が産まれてきちゃった。」

だけど、5番目のワヤンとプトゥはたったの3ヶ月違い…性別がわかるのを待ってからもう1人、でもいいですよね。

改めてお母さんから話を聞きました。

「昔お父さんは遊び人でね…プトゥの母親だけじゃない、他にも女がいたのよ…。」

おぉっときました、ありがちな浮気バージョン。
プトゥもバリ島に戻ってくるまで、ダークサイドの話は知らなかったとかヽ(・∀・)ノ

賭け事は一切せず、昔は大工、今は農業でとっても働き者のお父さん。

プトゥの産みの母は、お父さんとの結婚前に2人子どもを産んでいます(相手が責任をとってくれなかった)。お父さんは人としては真面目なので、責任をとりたい。結果、プトゥの異父兄弟にあたるお兄さんたちは、子どものいない裕福な家へ養子に。プトゥは異母兄弟5人+異父兄弟2人ということになります。

さて、プトゥを身ごもって「今回は絶対に結婚する!」となった産みの母。

最初の奥さんに認めて貰わねば、再び路頭に迷うことになります。その必死さから「受け入れないとこの指をへし折る!!」と、今のお母さんはめっちゃ脅されたそう。「怖かったし、5人の子どもを置いて離婚はできないから、仕方なく受け入れたのよー。」やっぱり無理矢理だったのですね…。

「最初は嫌いだったのよ。でもだんだん彼女が何ももってなくて、可哀想だなと思うようになったの。」なんてシンプルで人の良い今のお母さん…。 (╥﹏╥)

産みの母はしばらくしてから病気にかかり、プトゥが2歳の時に亡くなってしまいました。どうやら結核のようですが、ブラックマジックもあったということ。その後、プトゥも死にかけに。これは近所の人からもらった毒入り(ブラックマジック)のお菓子を食べたせい。この再婚をよく思わない上に、複雑な事情の中でも仲良く楽しそうにやっているのが気に食わない人もいたそうです。

母を失ったプトゥに今のお母さんは「Putu Tinggal(置き去られたプトゥ)」とそのまんまに名付け、他の兄弟と分け隔てなく育てました。すごいのは、異父兄弟も近所でわだかまりが一切なく、家族親戚ぐるみでとっても仲良しです。
プトゥは結婚前に、イタコ的バリアンに産み母を呼び出してもらったことがあります。

その時「他に質問はないの?」といわれたお父さんは「子どもはこれで全部か?他にいないのか?」と質問したらしく、「なにその質問!」と、怒られたそうです(´∀`)

タイトルに「出生の秘密」と書きましたが、村では完全オープンでみんな知っているお話でした。

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